人間の思考は動物と根本的に違う。次世代を作ることが第一とは限らない【中尺】

自我を構成し、客観的な論理展開ができる人間の原理的な思考構造を無視した見解です。例えば、一般的に、他人の子供の利益よりも自分の利益を相対的優位に考えて日常行動をすることは極めて自然であり、それを誤りという事は不可能です。高度な思考を展開する人間にとって、種としての繁栄の優先順位が下がっても不思議はなく、人間に対して「動物に帰れ」というこのは人間の知性を無視した主張です。

又、蛇足ですが、動物も理念的・全面的に種の次世代のことを考えているわけではありません。例えば、動物の雄は他の雄の子を殺します。自分の遺伝子を残すための自然な行動ですが、人間に対して「動物に帰れ」というのはその点を見ても当てはまらないということが分るでしょう。

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