『がん消滅の罠 完全寛解の謎』読了。途中まで素晴らしいがラストは最悪w!(ネタバレ注意)【長尺】
やっと図書館の予約待ち行列の順番が回ってきたので、読了です。相当待ちました。2016年の「このミステリーがすごい!」大賞受賞作で、ネット等でも絶賛評価が多いようですが、ラスト最悪ですよw。
だって黒幕である西條は、娘が死んだ時の遺伝子検査で、娘は自分の実子でなく妻の不貞行為による子だと知り、事務長を浮気相手と断定してますが、妻に全く確認できておらず完全な憶測じゃないですかw。しかもそこから先が酷い。百歩譲って妻の浮気相手と思しき男を恨むとして、そいつを拉致監禁して数年間に渡り、末期がんの苦痛を与え続けるってどーですか。完全サイコパス中のサイコパス、レクター博士も超絶驚きますよw。
娘の死因となった胞状奇胎からのガンから、遺伝子型の男から娘が暴行されたと勝手に決め付けている発想にしても被害妄想と論理の飛躍が半端ありません。それを無批判に崇拝し、喜々として計画に加担している宇垣玲奈と並んで救いようのないサイコパス親子なんですが、そいつらが最後のうのうとハッピーに生き延びるラストはまさに究極の後味の悪いバッドエンディングと言えます。中盤までの謎解きは面白かっただけに惜し過ぎますね。
詳しいあらすじはこちらのブログ記事等にまとめられています;
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