案五四三(1543/And-Go-Sea-Sun/アンゴーシサン/暗号資産)

一コマ漫画風にした時事ネタです(produced by 横井宏英)

安楽死の議論が進まない日本はQOLの後進国【長尺】

安楽死の制度化に対する反対論の主な指摘は、参照記事内に登場するものも含めて以下のようなものが代表的と思いますが、懸念は基本的に解消でき、安楽死はメリットが遥かに大きいです。

 

Q1:他者の介入で本人の自由意思が妨げられた結果の意思表示になる可能性がある。
A1:事前審査制度を設ける。

 

Q2:社会ストレスから逃れんがための自殺希望が出る可能性がある。
A2:重篤疾患であること等を条件にする。

 

Q3:治療法が開発される等、後から考えが変わる可能性がある。
A3:そうした可能性は全てインフォームドコンセントに落とし込みます。多分海外で実現している所はそうしてるでしょう。因みに延命した人が後に「あの時死ななくて良かった」と言っていたとしても参考になりません。現に生きている人は、理屈をつけて何らかの形で現在を肯定しなければやってられませんから。

 

Q4:命は与えられたものなので、本質的に自分の所有物ではなく、本人に終了させる権限がない。
A4:逆ですよ。望んだわけでもないのにこの世に駆り出され、病気の人は苦痛を与えられているわけですから、むしろ不当な「拷問」を拒否する権利が当然にあって然るべきといえます。

 

スイスでは安楽死の制度化で自殺が激減したとされています。重病の人でも、いつでも不条理な苦痛を避けられるとの認識があれば精神的に安定するはずですから当然ですね。
多くの人が根本的には安楽死を望んでいるのに議論が進まないのは情けない限りです。日本も一刻も早く安楽死を制度化し、究極のQOLといえる死の選択に関してもちゃんと「先進国」入りすることを要望します。

f:id:yokoihir:20180411204457j:plain