案五四三(1543/And-Go-Sea-Sun/アンゴーシサン/暗号資産)

一コマ漫画風にした時事ネタです(produced by 横井宏英)

老人を見捨てる日本の社会保障制度は社会保障とは言えない

 

P8040114

www6.nhk.or.jp

少し古いですが、2013年1月頃放送と思われる深刻な介護施設高齢者支援の不足の実態を描いたNHKスペが見れましたので共有します。要介護度4にも拘らず特養に空きがないため、ショートステイ施設を転々とする間に、医療費等で預金が底をつき行き場を失う身寄りのない80代の男性。生活保護を受ける別の80代の男性も、唯一の身寄りである息子が脳梗塞に倒れて支援を受けられなくなり、介護や医療サービスのないホームレス等を保護するための施設と病院を行き来します。動けるうちにと、他界した妻の墓参りを果たした2週間後、「家族とご飯を食べたいよ。でも、もうそんなことはないからね。」「どこへも行くとこがないから」という言葉を残して亡くなりました。

 

人生の最後に安心して暮らせる場所もなく、最も資金が必要な時に必要な給付が受けられないのが、経済大国とされる日本の社会保障インフラのお粗末過ぎる実態です。今の介護政策では、特養等の入所型施設を縮小し、更に受け皿を無くして老人を漂流させるリスクを高めようとしています。誰もが穏やかな人生の最後を暮らせるという社会保障の一番当たり前の事を蔑ろにするのでは、社会保障の看板を掲げる資格はないと言えるでしょう。日本政府と国民は社会保障財源の再配分の在り方を根本的に考え直すべきかと思います。