日本人は格差に甘過ぎる！【長尺】

※amebaからの過去ログ移転記事です。

先日の2018年向け税制改正大綱で、中高所得会社員の給与所得控除縮小が盛込まれましたが、高所得とも言えない中所得層も増税対象に入っていたりするほか、社会保障の財源捻出が主目的ですので、格差の是正にはほとんど役に立ちません。今年は衆院選があったにも拘らず、格差についてはほとんど大きな争点にならなかったこと等も踏まえると、日本人は、無意識であることも含めれば、格差に極めて甘い傾向があるということができると思います（よく日本よりももっと格差の激しい米国が引合いに出されますが、米国は格差に極端に甘い国民性で有名な国ですので基準になりませんｗ）。

格差社会と言える現代社会において格差是正の政策が不十分と考えられることについては、所得格差が大きいほど幸福度が小さくなる（所得格差と幸福度の合計には負の相関関係がある）という調査結果や、戦力均衡のシステムが整っているNFLの他のスポーツに対する高収益性を確認すれば腑に落ちるのではないかと思います。僕はそれに加えてやはり教育の問題が大きいと考えています。再分配強化策は常に高所得層の抵抗で挫折するわけですが、「好運な環境や才能のおかげで社会から得ることのできた利益は当然社会に多く還元すべき」という基本原理を高所得者がしっかり習得してさえいれば、本来抵抗すべきでないと気付けるはずです。

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